ミッション

”ローカリズムジャパン”

この社名に込めた想いは、”地方への想い”です。
私は地方都市に生まれ育ち、祖父母の住む田舎によく泊まりに行きました。
夏休みともなれば、ほぼ最初から最後まで祖父母の家にいたのではないかと思います。
毎年それが楽しみで、田舎が大好きでした。
その頃は商店街もとても活気があったように思います。
集落のお祭りもとてもにぎわっていました。

そしてそれから時が流れ、祖父が亡くなりました。
通夜の日、思い出を辿るようにその街を歩きました。
しかし、昔よく連れて行ってもらった商店はもうほとんどやっておりませんでした。
もちろん、”夜だから”というオチではありません。
土地や建物が売りに出されているのです。
二重に悲しくなりました。

徐々にシャッター街化していることはわかっていましたが、ここまでとは。。。。。。。
どうしてこうなってしまったのか。
どうしたら昔みたいなにぎやかな街を取り戻せるんだろう。
それからずっとそのことを考えるようになりました。町を歩き回り、いろんな人の話を聞きました。

そしてわかってきたこと。
まず自分と同世代の人間のほとんどがその町に住んでいないということ。
大学で東京に出てそのまま就職して戻ってこない。
家業を継いでも食べていけないから都会で仕事をするしかない。
地元にいても仕事がないから。
人口が流出すれば、益々その土地での商売は成り立ちづらくなります。
住む人の少ない町は様々な整備も後回しにされ、益々”住みたい町”からかけ離れていきます。
まさに悪循環です。
一生懸命に企業誘致をして人口や雇用を増やしてみても、それだけで根本解決にはなりません。
結局のところ、地元のことは地元の人間が本気になって守ろうとしない限り守れないのではないかと思うのです。
そのためには
生まれ育った町への想い、地元愛の強い人が増えること、その町を守ろうという人が増えること。
それが必要不可欠な要素だと思います。
そしてそのために必要なことは
●生まれた町、地元への誇り
●その町を守ろうという想い
●そのための行動
ではないかと思うのです。

残念ながら、日本が”世界第二位の経済大国”と呼ばれたのは遥か昔のことのようになってしまいました。
もちろん、経済だけがうまく回っていればすべて解決というわけではありません。
しかし、地元では食べていけないから都会に出る人が多いというのもひとつの事実。
少なくとも、地元に充分な雇用があれば、今と全く同じ結果にはならないのではないかと思います。
そして今では少子高齢化による人手不足も発生しています。
事態はより厳しくなっていると言えるでしょう。
この状況を打破するためには、その場しのぎではなく、根本から見つめ直して取り組んでいく必要があります。
少し大げさな言い方をすれば、イチから町をつくるようなイメージかもしれません。
ただそれは、今の状況を壊すとか、一変させるという意味ではありません。
その町の成り立ちや歴史、文化、そういったものを再度見直し、その町をこれからどうしていきたいか?
それをイチから見つめ直すという意味です。
歴史を遡れば、何もなかった場所に住み始めた人がいて、その積み重ねで今その町があるわけです。
そして、その町その町の特色が出来上がっていったわけです。
今は残念ながらどこに行っても同じような店が並び、町の特色が見えづらい時代になってしまいました。
観光に行っても、日頃からよく見る店ばかり。
それがすべて悪いとは言いませんが、少し寂しい気がするのは私だけでしょうか?
今の日本は地方から疲弊し、衰退していく流れにあります。
都会に住んでいるとわかりづらいかもしれませんが、それはじわじわと進んでいます。
しかしそれは地方だけの問題ではないのです。
このままでは時間の問題で、いずれ日本全体に波及します。
強く、魅力ある日本であるためには、強く明るい地方が必要です。
私は日本を支えているのは地方だと思っています。
食糧の問題ひとつとっても、誰がつくっているのでしょうか?
もし仮に、都会で大きな災害が発生した時、助けるのは誰でしょうか?
地方の果たす役割は大きいのです。
少し、話が大きくなりすぎましたが、私は単純に生まれ育った地元、田舎が大好きです。
既に各地で生まれている限界集落のようになってほしくないのです。
もう一度、にぎやかな地方、田舎を取り戻すための様々な取り組み、それが弊社のミッションです。
日本全国の地方を活気ある街にしていきたい。
そういう思いです。
一朝一夕にはいきません。
そんな簡単なことではないこともわかっています。
でもだからと言って何もしなければ変わらないどころか悪化していくことは明白です。
だからこそ、まずは東北から活気ある地方を取り戻す。
弊社はそのために様々な角度から、本当の地方創生のための事業に取り組んでまいります。